動物の介護施設で働く動物看護師

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悲しい別れではなく「ありがとう」と言える動物介護ケアをめざす

安部 里梅さん

PET CARE HOME Lyuca(リュッカ)代表

動物看護師経験年数:22年目(※2018年5月時点の情報となります)

取得資格:一般財団法人動物看護師統一認定機構 認定動物看護師

 

動物の介護施設を立ち上げたきっかけは?

 私は高校で畜産を学びながらも家業の内装業に入り、主に百貨店の営業を担当していました。しかし、動物に携わる仕事への気持ちは捨てきれず、一念発起して動物看護系専門学校へ入学しました。

 動物病院で勤務して20年目を迎えたとき、高齢動物やその飼い主様への十分なサポート体制がとれていない現状や、医療的知識が必要とされるこの介護分野に素人同然の方が参入してきていることを危惧し、訪問介護・預かり・老犬ホームを行う動物介護施設を立ち上げ、同時に「動物看護師が動物病院を離れてどこまでやれるのだろう」という思いもあり、挑戦することにしました。この施設は介護を必要とするさまざまな症状の動物に対応します。動物看護師が運営している施設という安心感から、元気な若い動物のペットホテルとして利用してくださるケースもあります。現在は24時間体制で私を含め7名の動物看護師でサポートをしています。

 この仕事のやりがいは?

 動物病院では回復する動物、亡くなる動物がいるなか、介護施設では時間に差はあるものの、そう遠くない時期に来る「死」と隣り合わせの職場です。避けては通れないそのときが来るまで、介護はもちろんのこと、飼い主様の精神的・肉体的フォローも重点に置きながら、悲しい別れではなく、「今まで一緒にいてくれてありがとう」と飼い主様がお別れの言葉を言えるようなケアをめざしています。動物看護師として動物の最期まで飼い主様と向き合い、寄り添い、支えていくこの介護は私たちだからこそできる仕事だと思っています。

 

 


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