第9回動物看護大会 開催報告

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第9回動物看護大会「共に考えよう! ~動物看護師の未来〜」開催報告

2019年1027()日本獣医生命科学大学にて第9回動物看護大会を開催いたしました。開催直前に台風により甚大な被害がもたらされましたが、大会当日は幸いにも秋晴れとなりました。当日は200名以上の参加者をお迎えして盛大に開催することが出来ました。

 

シンポジウム『動物看護 新たな時代へ』

午前のメイン会場で行われましたシンポジウムでは関係省庁の方より『動物看護 新たな時代へ』というタイトルにて4名のシンポジストの皆さまにご講話いただきました。

 

環境省自然環境局総務課 課長補佐 小高大輔様は動物看護師が国家資格になったことの意義や法律に対して込められた意味、法律『愛玩動物看護師法』について詳しくお話してくださいました。また、大会の直前に発生した台風災害における人と動物の同行避難についても触れ、『将来的に動物看護師が災害時に避難所など様々な場所・場面にていろんな形で飼い主や動物にとって助けになってほしい』と述べられました。

 

全国動物保健看護系大学協会 会長 左向敏紀先生は動物看護師の皆さんが一度は見たであろう人気獣医ドラマ2タイトルの登場人物相関図を挙げ、この10年で動物看護師の情勢がどのように変化してきたのか、チーム獣医療についてお話しされました。その後、動物看護系大学の歴史や動物看護の大学教育はどうあるべきなのか、大学教育の今後について述べられました。そして最後に『日本の動物看護の良さを世界に対して発信できる時代が来ることを夢見ています。そういう教育に我々は参加していきたい』と締めくくりました。

 

動物看護師国家資格化推進委員会 副委員長、(一社)全国動物教育協会 会長 下薗惠子先生はコアカリキュラムや愛玩動物看護師法の成立、今後の専門学校での教育についてのお話しをされました。そして今後は動物看護師が先頭に立つことを期待するとともに「獣医師の先生方や飼育者、動物たち、広く社会や国民に、そして何より愛玩動物看護師になられる皆さんに『法律ができてよかった』と思われる将来を築けるよう私も含め皆さんと一緒に取り組んでまいりたいと思います」と述べられました。

 

開会式

開会式では片山 さつき先生(自由民主党ペット関連産業・人材育成議員連盟事務総長、内閣府特命担当大臣 参議院議員)、高木 美智代先生(愛がん動物を対象とした動物看護師の国家資格化を目指す議員連盟 幹事長、公明党獣医師動物看護師議員懇話会 幹事長 衆議院議員)が駆けつけてくださり、力強いメッセージをいただきました。

 

教育講演

午後のメイン会場は動物看護師3名に講師を務めていただき教育講演が執り行われました。午前は『愛玩動物看護師法について』や『愛玩動物看護師になるには』『国家資格化へのスケジュール』についてのお話しが中心でしたが、違った視点からご講演をしてくださったのは福澤 美雪先生(専門学校未来ビジネスカレッジ 動物看護師学科 学科長)です。

福澤先生は『愛玩動物看護師が国家資格になるからこそ私たちは立ち振る舞いを考え直さなくてはなりません。動物看護師が社会にできることを考えなくてはいけません、だからこそ動物看護師が動物のため、人のためにできることを考えませんか?』という問いかけから講演を始められました。そして、AAAやAAEについて、高齢者が飼育している動物たちが抱える問題を挙げ、福澤先生がお勤めになっている専門学校にて行っている他学科(介護福祉学科)との合同実習についてお話しをしてくださいました。

そして最後に福澤先生は『動物の持つ癒しの力は人にとって生きる力となります。動物にとって、飼い主の生きる力は自分の生きる力となります。動物とともに生きている人に目をむけて、人の生活の一部となっている動物に目を向けてください。そうすれば私たちの職はきっと社会を支える職業となると思っています』と述べられました

 

つづいてのご登壇は鈴木 理絵先生( アサヒペットクリニック本院 動物看護師長)です。

鈴木先生には『動物看護師の未来像~生涯の仕事にするために~』というタイトルでご講演いただきました。鈴木先生は日常的に三足の草鞋を履いているとのこと。1つは動物病院に勤務する動物看護師としての姿、2つめは動物看護師としての院外活動、3つめはプライベートの自分とのこと。鈴木先生自身もここまでに山あり谷ありの人生のなかでどのようにこの三足の草鞋をバランスよく履いてきたのか体験談をもとにお話ししてくださいました。また、鈴木先生の『動物看護師の次世代へつなぐための未来計画の活動』は動物看護師長の皆さまにとっては参考になったことと思います。鈴木先生は最後に『仕事もプライベートもどちらも大切です。どちらかをあきらめるのではなく、両方充実させて人生を楽しむためにはまずは自分が努力することが必要です。』と述べられました。

 

そして教育講演の最後を飾るのは小嶋 哲也先生(みずほ台動物病院 動物看護師長)です。

小嶋先生は『動物看護師が出来る事を考える~動物看護、スタッフ育成、経営、地域貢献~』というタイトルにてご講演されました。小嶋先生はキャリアプランをたてることの意義について、そして新人動物看護師をどのように教育・マネジメントをしてきたのか、研修生の在り方についてもお話をしてくださいました。小嶋先生は伝えたいこととして最後に『皆さんにも自分の方向性があるとは思いますが、調整力や人格といったところで組織や動物のためにできることがたくさんあると思います。代わりの効かない存在になるためにも成長できる環境に身を置くことが重要です。未来のために何ができるのか『今』考えましょう。未来を変えるためには『今』頑張るしかありません。『今』頑張れば未来はよくなるはずです。『今』できることをそれぞれ実践してほしいと思います。』と締めくくり教育講演は終了となりました。

 

3名の先生方には『共に考えよう~動物看護師の未来~』というテーマともとにお話をしていただきました。

様々な視点から見て考えた~動物看護師の未来~はとても学ぶべき内容が多い講演となりました。

 

研究発表

演者の皆さまが取り組んだ動物看護研究について、口頭発表形式で発表されました!

 

◆JVNA優秀賞 友野 悠さん 「動物病院での定型業務におけるミス軽減方法について」

 

◆Hill’sアワード 金城 加奈さん 「動物看護師が行う問診と身体検査の有用性の検討」

 

ポスター発表や口頭発表のタイトルや概要などをはじめ、今大会の詳細についてはニュースレター28号(会員専用ページ)に掲載させていただいております。

また、JVNA優秀賞とHill’sアワードのお二人には会員専用ページにて、動物看護研究体験記を掲載しています!

そちらもあわせて是非ご覧ください!

支部活動報告

協会活動を精力的に担っている4支部が、各支部の活動報告としてパネルを作成し展示いたしました。

 

日本獣医生命科学大学付属動物医療センター見学ツアー

開催の度に大好評をいただくツアーを、今大会も人数限定で実施しました!

 

最後に

第9回動物看護大会無事に開催できましたことを、会場をご提供いただきました日本獣医生命科学大学様はじめ、ご協力いただいた多くの皆さまにこの場をお借りし、心より感謝申し上げます。


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